今回はちょっとニッチだけど、ずっと気になっていたテーマについて語ってみたいと思います。
なぜエロゲの主人公はコンドームをつけないのか
多くのシナリオゲーやキャラゲーをプレイしていると、ふと気づくことがあります。
「主人公、コンドームつけてないやん…!」

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ファンタジー作品であれば気にならないのですが、特に学園モノのエロゲではとても気になってしまいます。
学園モノのエロゲでは、ヒロインは学生です。舞台設定としてはリアリティ重視の作品でも、性描写の場面になると「避妊」という現実的なワードはほとんど登場しません。まるで「生でセックスするのが当たり前」のような描写が、あまりにも多いのです。

現実では「コンドームを着けない男は挨拶できない男」なんて言われることもありますよね(笑)
なぜ、エロゲではコンドーム描写が存在しないことが多いのか?自分なりに考えてはみましたが、現時点での結論としては
せっかくのエロシーンなのだから「中出しシーン」が見たい!
ということなのかなと思っています。コンドーム描写があると、全体のエロシーンにおける中出しシーンの割合も減ってしまいますからね。多くのエロゲーマーにとって「中出し」は私の予想以上に重要な要素なのかもしれません。
あと、コンドーム描写はエロゲにおけるファンタジー性を薄れさせる可能性があるということもあるかもしれません。娯楽なのだから下手にリアリティを追求しないでほしい、という考え方ですね。
ちなみに、学園モノ純愛エロゲですが、コンドーム描写がある作品も存在します。
tone work’sの星織ユメミライ Perfect Edition がまさにそれですね。素晴らしい。

ここまででお分かりかもしれませんが、私はコンドーム描写そのものがとても好きなのです。その理由をこの記事で書いていきます。
コンドーム描写は「快楽のためのセックス」という現実を突きつける
セックスとは本来、生殖行為なので子孫を残すために行うもの、という前提があると思います。ただ、この前提を壊すのがコンドーム、というか「避妊」という概念です。
コンドームを着けることにより、セックスという行為は「子孫を残す」といった大義名分を捨て、「ただひらすら快楽を貪るためのもの」へと変貌します。
つまり、コンドームをつけてのセックスは「気持ちよくなるため」だという事実が浮き彫りになるのです。なんかこれだけでエロく感じてきませんか!?

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NTRではコンドーム描写が「重要なギミック」になる
また、NTR(寝取られ)ジャンルではコンドーム描写が積極的に取り入れられていることが多いと感じます。
その理由は、「段階堕ち」を丁寧に描写するため。段階堕ちとは、ヒロインが少しずつ、肉体的にも精神的にも他の男に堕ちていく過程を指します。
コンドームを使うことで、セックスシーンに複数のステップを作ることができるのです。
【例】エロの段階堕ちイメージ
- コンドームありセックス×複数回(まだヒロインは理性あり。間男への抵抗感あり)
- コンドームを排除した、生セックス(間男を受け入れる)
- 中出し(完堕ち)
- 妊娠・孕ませ(取り返しのつかないエンドへ)
このように、コンドームを「段階のひとつ」にすることで、堕ちていく過程が視覚的にも明確になり、読者へのエロのカタルシスが強まるのです。コンドーム描写がないと、最初から生セックスなので中出しの有難みを感じづらくなりますし、ヒロインの抵抗感の描写も薄くなってしまいます。
コンドーム描写があることで生セックスへの期待が高まり、「ついに生セックスまできてしまった!」と胸を躍らせる(絶望する)ことができるわけです。

彼女の肢体に付いたアイツの唇痕 〜幼馴染みの巨乳彼女は先輩の大きな腕に包まれ淫蕩けた笑みを浮かべる〜
コンドーム描写は時間経過や行為を間接的に描くことにも長けている
たとえば、ORCSOFTの妻が綺麗になったワケでは、セックスシーンで使用済みコンドームがいくつも置かれている描写があります。

これによって直接的に「何回も射精した」という情報を描かずに、間接的に“行為の積み重ね”を示すことができるのです。
NTRでは情報の出しすぎはエロさを削ぎます。「語られないことで想像が膨らむ」──それを助ける演出としてもコンドームは非常に有効なのです。
↓ろんどんでりー&ばりーの【父×娘】〜ちょっと不思議な親子の性教育セックス〜も前述と同様のエロさがあると思います。学校の宿題の提出物として女の子たちはザーメンたっぷりの使用済みコンドームを持ってくるのですが、この描写が「こんなにザーメンを吐き出すくらい気持ちいいことをしたんだなぁ」という妄想を搔き立てるのです。

コンドーム描写がある作品をもっと知りたい方へ
前述の通り、NTR作品では比較的コンドーム描写が多いと思います。あとは援交モノなどですね。
特にAnimのNTR作品はコンドーム描写が多いです。それ以外のブランド、作品についてもそのうちまとめていきたいです。
まとめ:ファンタジーにリアルを織り交ぜるということ
エロゲにおける性描写は、あくまでフィクションであり、ファンタジーを描くために現実的な要素をあえて省くのは当然です。しかし、それでもなお──コンドーム描写という「リアル」が持つ力は、時に妄想をより深く、より濃密にしてくれると思っています。
そんなコンドーム描写のある作品が、私は好きです。
というわけで、もっとコンドーム描写があるエロゲ増えて!!!!!!!